雑記

献血の検査結果が返ってきた!

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こんにちは!

さぬかしです|ω・`)ノ ヤァ

先日行った献血の結果が返ってきました!

献血について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!

献血ってどんなことをするの?

献血した血液が輸血に適しているかという検査を日本赤十字社が行っています。

そして、献血してくれた人にサービスとしてその結果の一部を教えてくれます。

HIVなどの感染症の検査結果は教えてくれないので献血を検査代わりに利用することはやめましょう。

返ってきた検査結果がこちら。

いろいろな項目がありますね。

こちらの項目がどんなことを調べているかを解説していこうと思います。

ちなみに全部基準値内に入っていますね。良かった!!!

さぬかし
さぬかし

いいことだけど面白みにかける笑

生化学検査

生化学検査はALT、γ-GRP、総蛋白、アルブミン、アルブミン対グロブリン比、コレステロール、グリコアルブミンの7項目が記されています。

ALT

ALTとはアラニンアミノトランスフェラーゼという酵素の略で肝機能を見る指標となります。

肝機能調べるスクリーニングとしてASTとセットで行われます。

しかしASTは肝機能障害以外でも上昇するためALTのほうが肝機能障害を正確に反映していると言われています。

このALTが101以上あると血中に肝炎ウイルスが存在する可能性が出てくるため輸血用製剤として用いられる事はありません。

また、激しい運動をした後では一過性に上昇することもあります。

γ-GTP

γ-GTPはγ-グルタミルトランスペプチダーゼという酵素の略で胆管や肝臓の病態を反映します。

施設によればγ-GTと記載されることもあります。

健常人でもアルコール摂取過多で増加します。

そのため胆管の病態を見るときはγ-GTPとALPのセットで見ます。

これらの酵素は細胞破壊がなくても上昇するので誘導酵素と呼ばれることもあります。

総蛋白(TP)

血中にある蛋白はアルブミンとグロブリンの2種類がありこれらのすべてを測定したのが総蛋白です。

総蛋白はこの項目単体ではあまり意味をなしません。

アルブミンとグロブリンの比を調べるために総蛋白を測定しているため、次のアルブミンとセットで見る必要があります。

アルブミン(Alb)

アルブミンは全身の栄養状態の指標として見ます。

病院でも栄養状態のスクリーニングとしてかなりの確率で検査される項目です。

アルブミンは肝臓で合成されるため肝機能障害があると低下します。

アルブミン対グロブリン比(A/G比)

総蛋白-アルブミンでグロブリンが求められ、アルブミンとグロブリンの比率を求めています。

免疫グロブリンやトランスフェリンなどがののグロブリンに当たります。

グロブリンは様々な種類があるため総蛋白とアルブミンを求めその差から求められます。

このA/G比の以上から多発性骨髄腫といった疾患がわかることがあります。

コレステロール

コレステロールはよく耳にする項目かもしれません。

このコレステロールも全身の栄養状態を評価する項目として用いられます。

コレステロールは20歳を超えると加齢とともに増加し、男性では40歳台がピークです。女性は閉経後急速に増加し、60歳代がピークとなります。

コレステロールをHDL-cやLDL-cと細かく分類しメタボリックシンドロームの診断や動脈硬化のリスクを調べます。

グリコアルブミン

グリコアルブミンは過去1,2週間の血糖値を反映する項目で糖尿病関連の検査として行われています。

一般的に医療機関で糖尿病の検査をする際は血糖とHbA1cが有名です。

しかし血糖は食事の影響をうけ、HbA1cを測定するには特殊な検査装置を使う必要があるためこのグリコアルブミンで評価されるようになりました。

血球計数検査

血球検査は赤血球数(RBC)、ヘモグロビン濃度(Hb)、ヘマトクリット値(Ht)、平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)、平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)、白血球数、血小板数の8項目があります。

赤血球数(RBC)

赤血球数(Red Blood Cell count)は名前の通り赤血球が1μl中どれだけあるかという値になります。

貧血を調べる項目としてHbと同様に見られる値です。

ヘモグロビン濃度(Hb)

ヘモグロビン濃度は赤血球中のヘモグロビンが1dl中にどれだけあるかを調べるために行います。

酸素はヘモグロビンと結合して全身に送り届けられるため、貧血を調べる際に最も重要な項目です。

ヘマトクリット値(Ht)

血液には赤血球の他に血漿が存在することをご存知でしょうか。

血漿にはいろいろな蛋白や電解質が存在しています。

Ht値は血液の中で赤血球がどのくらいの割合あるのかというのを調べています。

貧血の際はHt値も低下しますが貧血の評価にはあまり用いられません。

平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)、平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)

これらの3項目は恒数の項目と言われており赤血球数(RBC)、ヘモグロビン濃度(Hb)、ヘマトクリット値(Ht)の3項目から次の計算で求められます。

MCV=(Ht/RBC)×10

MCH=(Hb/RBC)×10

MCHC=(Hb/Ht)×100

MCVは貧血の際、原因を調べるためにまず見る項目です。

MCVが低値、正常、高値により貧血の原因がざっくりですが予想することができます。

MCHはあまり見られていないというのが現実です。

MCHCは寒冷凝集素という低温で赤血球を凝集させてしまうタンパク質があると高値になってしまいます。

そのため、MHCHを見て寒冷凝集素の有無を調べ加温処理などの正しく血球を測定する処理をしています。

さぬかし
さぬかし

私の結果もMCHCは基準値を外れていますがRBC,Hb,Htが正常なので気にしなくてよし!

白血球数

白血球数は細菌やウイルスといった外敵から身を守る細胞です。

低値だと感染症にかかるリスクが高まります。

ほとんどの白血病患者では白血球数が異常高値になります。

血小板数

血小板数は最初に出血を止める細胞です。

血小板が低値だと出血傾向や紫斑が見られるようになります。

いかがでしたか?

献血に行くと返ってくる結果について理解が深まれば幸いです。

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